目安料金の基本的な考え方
● 自賠責保険(交通事故)
・自賠責保険の施術費用は「損害賠償」として扱われ、基本、自由診療扱いとなります。
・ただし、実務上の算定目安としては「労災保険の算定基準」が参考にされているのが一般的です。
・保険会社ごとに社内基準があるため、正式な目安料金表は存在しません。
・また、人身傷害補償保険(人傷)などの特約が適用される場合は、「健康保険を使用すること」と定められているケースもありますので、ご契約の保険の「約款」や「契約内容」をご確認ください。
👉 ポイント!
実務上は、「労災保険の算定基準をベースにして各社が判断している」という理解があれば、大きな齟齬やトラブルは起こりにくくなります。
自賠責保険の施術費用は、「労災保険の算定基準+各保険会社の独自判断」をベースに決定されるのが一般的です。
※正確な金額を確認されたい場合は、ご契約中の保険会社へ直接お問い合わせいただき、最新の支払い基準をご確認いただくのが確実です。
● 労災保険(仕事中や通勤中のケガ)
国(厚生労働省)が定める「労災保険柔道整復師施術料金算定基準(厚生労働省)」に基づき、法定の金額で算定されます。
料金は全国一律で決まっており、施術所は月単位で請求書を作成し、所轄の労働基準監督署に提出します。
📊 目安施術料金(参考)
項目 | 労災保険(法定料金) | 自賠責保険(参考目安) |
---|---|---|
初検料 | 約1,660円 | 約3,000〜4,000円 |
再検料 | 約830円 | 約2,000〜3,000円 |
施術料(1部位) | 約1,250円 | 約4,000〜5,000円 |
施術料(2部位) | 約1,510円 | 約5,000〜6,000円 |
施術料(3部位以上) | 約1,770円 | 約6,000〜7,000円 |
その他 | 電療・罨法など:加算あり | 材料費・衛生材料なども請求可能 |
※自賠責は保険会社の判断によって若干の違いがあります。実際の金額は、担当者に事前確認を取るのが確実です。
自賠責保険施術料金 & 労災保険施術料金算定基準(目安料金表)の参考表
・自賠責保険施術料金 & 労災保険施術料金算定基準(目安料金表)PDF
注意点・まとめ
・自賠責保険は、自由診療扱いですが、実務上は労災保険の算定基準が参考にされるのが一般的です。
・自賠責保険の料金は、公的な一覧表として公開されることはありません。各保険会社の社内基準によって決められており、内部資料として扱われています。
・正確な金額を把握するためには、治療院側から保険会社に直接問い合わせましょう。
・労災保険:厚生労働省が定めた公的な料金基準に従って請求します。全国一律です。
・不備や記載漏れがあると、請求が認められないこともあるため、日々の記録が重要です。
🔎 労災保険算定基準の出典
厚生労働省HP→ 「労災保険 柔道整復師施術料金算定基準」参照

むち打ち治療協会 局長
最高の交通事故治療専門家 団長
交通事故に遭うこと6回、しかも同じ日に2回追突された経験を持つ交通事故の常連。身体を壊し思うように動けなくなった経験から、同じ境遇の人々を救うためには、信頼できる治療家が必要だと強く感じ、この業界に飛び込むことを決意。以来16年間、治療家たちに「最高の交通事故治療専門家(ジコトレプロジェクト)」になるための知識と独自のブランディング戦略を伝授し、患者さんに選ばれる治療院作りを支援中。自らの経験を活かし、交通事故による痛みと戦うすべての人々に希望を届けるべく奮闘中!